まだまだそれじゃ足りないとても

松倉海斗くんが好きな人のブログです。

閉鎖的な空間で「Keep on」を歌うこと

ジャニーズJr.の「Keep on」という曲がある。
この曲が歌われ始めた頃、自担はユニットに所属していなかったから、あまり聴いたこともなかった。
でも、何度も何度も少クラで歌われるからさすがに耳に入るようになって、そのうち、好きな曲の一つになっていた。

私は初めて曲を聴くとき、メロディーで好みかどうか判断する方だ。歌詞については深く考えないことも多い。ただメロディーが好きで曲を聴く。
でも、メロディーが好みだった曲は決まって歌詞も好みだった。聴き始めてしばらく経った頃、誰かに言われて、もしくは自分でふと歌詞を見てみると、響く歌詞であることが多い。

この曲もそうだった。

というか、よくよく歌詞を見てみるとすごく胸に刺さる曲だ。ポップな曲調であるのにも拘らず、どこか切ない感じがするのは歌詞のせいだった。

チャンスを待ってるだけじゃ 何も変わらないと知ってるのに
Oh 言い訳ばかり Oh no 並べてばかり
Round & Round & Round 強くなれないね
こんな俺だけど 変われるかな?
また今日もみんなが 笑うから
そう何度でも 立ち上がれるさ


私は、アイドルには絶対的アイドルでいて欲しいタイプだった。
アイドルとの距離は、遠ければ遠いほど良かった。ただアイドルの世界を見ているのが好きだった。絶対に視線が交わらないから、安心して好き勝手に見たり考えたりすることが好きだった。

でも、Jr.担になって少し変わった。
アイドルとの距離は絶対に必要だと思う。その考え方は、きっとこれから先も変わらない。
だけど、Jr.とデビュー組を応援するのでは、方法が違うと思った。山田担時代にはろくに書いたこともなかったファンレターを書き、雑誌やテレビに出演すれば、出版社とテレビ局に感想と要望のハガキを送った。Jr.大賞のために雑誌の複数買いは当たり前、余裕があれば写真やグッズも複数買いするようになった。
決して強制じゃない。Jr.担でもこのようなことをやっている人もいれば、やらない人もいる。デビュー組担も同じ。応援の仕方は人それぞれだ。
私も、初めの頃はファンレターを出すくらいだった。でも、2016年の夏かな、松倉さんが雑誌で「みんなの応援で、ボクをデビューの道にみちびいて!」と言っていたことがあった。すごく切なくて、そ、そっか…とも思った。だけど、ユニットの壁を感じていた時期だったこともあって、やっぱり要望を書いたり複数買いして需要を伝えなきゃ、と思い直したことをすごく覚えている。


「Keep on」の「俺」は、急に弱気になるからずるい。
アイドルにはいつだって根拠のない自信を持っていて欲しかった。そしてこの世界を讃えて欲しい。山田担の時、「OUR FUTURE」という曲が大好きだった。「眩しい明日に早く気づいて」「嘘ではないよ なんて最高のWorld!」と歌い上げるジャンプこそ、私の理想のアイドルだった。

「OUR FUTURE」と比べると、「Keep on」は真逆の曲かもしれない。どちらも夢を歌っている曲なのにね。デビュー組が「Keep on」を歌う姿は想像できない。でも、いつか、「OUR FUTURE」を歌う自担が見られたらいいなぁ。


Jr.担になって変わったことがある。
応援の仕方が変わった。理想のアイドル像が変わった。「Keep on」を歌う自担が好きになった。ちゃんと歌ったことないけど。


正直、今のJr.を見ていて、デビュー組との差をあまり感じない。ユニットがあって、単独公演もあって、個人うちわも発売されて。このままでいいんじゃないか、って思う。このままずっとやっていけば、誰も不幸にはならないんじゃないか。デビューしたからって、必ず幸せになれるとは限らない。

だけど、自担には夢がある。
デビューという夢が。
もしかしたら、その夢はもう変わってしまったかもしれない。最後に「デビュー」の言葉を聞いたのは、先に書いた2016年の夏。今夢を聞いたら、別の答えが返ってくるかもしれない。

それでも、きっと現状維持じゃない、何かしらの夢を持っているんだと思う。
その夢を私は精一杯応援したい。

あの空に届くまで
また Keep on, Keep on going up
We can be the ONE

キンプリのデビューが決まる前、ユニ担がどんな気持ちで「Keep on」を聴いていたか、私にはわからない。
先の見えない閉鎖的な空間で歌う「Keep on」を想像すると、少し切なくなる。

でも、この先「Keep on」を歌う自担を見ることがあっても、私は悲しいとか切ないとか、そういう感情は持ちたくない。
もう今は、キンプリが開けてくれた風穴がある。
賛否両論あるけれど、YouTubeチャンネルの開設という新しい道もできた。事務所も色々な可能性を作ってくれているのだと、前向きに捉えたい。
自担には、どんな状況でも夢に向かって頑張って欲しいから。
「どんな時も夢は消えない」から。